国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の不正をめぐり、国土交通省の本省職員が受注実績を無断で書き換えて二重計上していたことで、2020年度の統計が約3・6兆円(実績全体の約5%)過大になっていたことがわかった。19年度以前については、毎年約5・8兆円(実績全体の約8%)過大になっていた可能性があると試算した。国交省が設置した有識者の検討会議が調査結果をまとめた。巨額の訂正が必要になる。
関係者によると、検討会議は13日午後、これらの調査結果を盛り込んだ報告書を国交省に提出する。
20年度には、業者が受注実績の提出期限に間に合わずに数カ月分をまとめて提出した場合、このうち最新1カ月とその前月の「計2カ月分」を無断で書き換え、最新1カ月分の受注実績のように合算する処理が本省職員によって行われていた。
検討会議が、業者が受注実績…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル