1970年代を中心に世界中でさまざまなテロ事件を起こした過激派グループ「日本赤軍」の重信房子・元最高幹部(76)が28日、懲役20年の刑を終えて出所した。収容されていた施設の近くの公園で報道陣の取材に応じ、「多くの人たちにご迷惑をおかけしたことをおわびします」と謝罪の言葉を述べた。
重信元幹部は日本赤軍の解散を宣言しているが、現在もメンバー7人が国際指名手配されており、警察当局が今後の動向を注視している。
重信元幹部はこの日午前8時前、弁護士らに付き添われ、東日本成人矯正医療センター(東京都昭島市)の正門から車の後部座席に乗って出所。黒の帽子を深くかぶってマスク姿で車から降りると多くの支援者や報道陣に取り囲まれ、近くでは街宣車が抗議活動するなど一時騒然となった。
その後、公園に場所を移して取材に応じ、「50年前の戦いで、人質をとるなど、みずしらずの無辜(むこ)の人たちに被害を与えたことがあった。おわびします。今後は病気の治療に専念します」などと話した。
「21年以上の獄中生活も、振り返ると、とても短かったようにすら感じられます」。記事の後半では、記者宛ての年賀状につづった元最高幹部の胸中を掲載しています。
日本赤軍は、60年代の学生…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル