浅倉拓也
ヨットによる単独無寄港太平洋横断を世界最高齢で達成した海洋冒険家の堀江謙一さん(83)が5日、兵庫県西宮市の新西宮ヨットハーバーに上陸した。帰港セレモニーは大勢の市民らが見守り、偉業をたたえた。
堀江さんは米サンフランシスコから紀伊水道まで約8500キロを69日間で航海。4日に帰港したが、検疫などの手続きで「サントリーマーメイドⅢ号」にとどまっていた。5日午後、デニムの半ズボン姿でヨットから桟橋に初めて下り、「お待たせしました」と第一声をあげた。
あいさつでは、西宮市内の病院から常備薬を提供されたことに触れ、「実際に使ったのは目薬とばんそうこうだけ」と笑わせ、「精神と肉体を完全燃焼させた。僕はいま青春まっただ中です」と元気な声で話した。
大勢の市民らが集まったことに「これはもっとやれと言ってくださるのだと確信しています。若輩ですが大器晩成をめざして頑張ります」と、冗談を交えて歓迎に応えた。(浅倉拓也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル