もはや昭和ではない――。14日に閣議決定した22年版「男女共同参画白書」はこう指摘した。新型コロナウイルスが感染拡大した2020年以降、婚姻件数は戦後最も少なくなる一方で、離婚件数も婚姻の3分の1程度で推移している。家族の姿の変化や人生の多様化が進んでいる。
内閣府が政府の各種調査を分析した。白書によると、21年の婚姻件数は51・4万件(速報値)と、1970年の102・9万件から半減した。50歳時の未婚割合は70年には男性が1・7%、女性が3・3%だったが、20年には男性が28・3%、女性が17・8%まで増えた。
結婚を取り巻く意識が変化するなかで、20代の女性の約5割、男性の約7割が「配偶者、恋人はいない(未婚)」と回答した。今後の結婚願望については、「結婚意思なし」と回答したのは30代女性で25・4%、30代男性で26・5%と、それぞれ4分の1に達した。
積極的に結婚したいと思わな…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル