東京・池袋で2019年に起きた車の暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(35)をSNSで中傷したとして、東京地検は15日、愛知県の飲食店アルバイトの男(22)を侮辱罪で在宅起訴し、発表した。
現行の侮辱罪の法定刑は「拘留(30日未満)か科料(1万円未満)」。検察は略式起訴して科料を求めるケースが大半で、正式裁判を請求するのは異例。
発表によると、男は今年3月、松永さんのツイッター投稿に対し、「金や反響目当て」などと匿名アカウントから返信し、松永さんを侮辱したとされる。警視庁が4月に書類送検していた。男は送検前の取材に「どうせ(投稿を)見ないだろうと思っていた」などと話していた。
侮辱罪の法定刑をめぐっては、「1年以下の懲役・禁錮か30万円以下の罰金」に引き上げる改正刑法が今月13日に成立した。施行は7月の見通しで、今回の事件には改正前の法定刑が適用される。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル