6月は「牛乳月間」。新しい草が伸び、牛たちが青草を食べる時期だ。ただ、牛乳や乳製品の原料となる生乳はコロナ下で需要が低迷し、何度も大量廃棄の瀬戸際に立たされた。さらにウクライナ情勢や円安で飼料や燃料が高騰し、各地の酪農家は苦境が続く。
生乳余りで「可能な限りの生産抑制を」
「生産抑制を求められ、費用は増えて……。これでは酪農がますます先細る」
生乳生産量が市町村別で全国1位の北海道別海町。町内で牧場を営む梅澤大輔さん(41)が肩を落とす。手にした通知文書では、ホクレン農業協同組合連合会などが「可能な限りの抑制を」と求めていた。
梅澤さんは2017年から妻…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル