オーストリア・ウィーンで21日から核兵器禁止条約第1回締約国会議が開かれるのを前に、広島からも声を上げようと18日、広島市中区の原爆ドーム前で集会があった。約80人が参加。「核の危険を除去するには廃絶以外にない」と訴え、オブザーバー参加を見送る日本政府に抗議し、今からでも参加するよう求めるアピールを採択した。
県原爆被害者団体協議会(県被団協)と原水爆禁止県協議会(県原水協)が呼びかけた。県被団協の佐久間邦彦理事長(77)は「締約国会議を成功させるために、ウィーンだけではなく、広島から大きなメッセージを送らなきゃならない」と語った。
「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(カクワカ広島)共同代表の田中美穂さん(27)もマイクを握り、岸田文雄首相にオブザーバー参加を改めて求めるオンライン署名(https://chng.it/sgZ57LnTkx)を前夜から始めたことを紹介。「最後まであきらめずに求めようと思う。会議に参加してほしいと思っている人がこれだけいると可視化することは、無駄ではない」と話した。(岡田将平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル