「子育てをするなら戸建てがいい」
そう考えていた会社員の男性(48)がいま、妻といずれも小学生の娘2人と暮らしているのは、築40年近い分譲マンションだ。
転勤に伴う「仮住まい」のつもりで5年前、たまたま賃貸で入った。そこを気に入り、空き部屋を購入することに決めた理由は、管理組合の取り組みだった。
高経年マンションに昔から住んでいる人たちにとって、若い世代を含む多世代のコミュニティーがあることは、大きなメリットにもなります。では若い世代はどんなマンションを選べばいいのでしょう。専門家は「維持・管理面も重要」といいますが、どこに着目すればいいのでしょうか。記事の後半で紹介しています。
京都市内の西部を流れる桂川。桂離宮の対岸にある「ルミエール西京極」は、1983年に建てられた183戸のマンションだ。
東京からの転勤に伴って部屋を探した際、不動産屋に紹介された。立地や価格帯から、何げなく選んだ場所だった。
長く住むつもりはなかった。地元にあるマンションは、築何十年も経って値崩れし、空室が目立つものもあり、ネガティブなイメージを持っていた。いずれは子育て世代が住む地域で戸建てを購入したいと考えていた。
不動産屋からは「管理組合がしっかりしているところですよ」と聞かされた。
男性はそれまでずっと賃貸暮らし。マンションの管理組合との接点はあまりない。
「入居時、管理組合による面談があります」。不動産屋にそう言われても、「意味がわからなかった」という。
「入居の審査ではありませんから」
そう聞いて望んだ「面談」は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル