在日コリアンらが多く暮らす京都府宇治市のウトロ地区の空き家に放火したなどとして、非現住建造物等放火罪などに問われた奈良県桜井市の無職有本匠吾被告(22)の公判が21日、京都地裁であった。検察側は「偏見や思い込み、憂さを晴らしたいという身勝手な動機で犯行に及んだ」として懲役4年を求刑し、弁護側は「更生を考慮した判決」を求めて結審した。判決は8月30日。
動機について、検察側は論告で「在日韓国人に一方的に抱いていた嫌悪感などから火を付けた」とし、社会から注目を浴びたいとも考えていたと主張した。弁護側は最終弁論で「家庭や社会で孤立しがちで自暴自棄に陥っていた」と述べ、情状酌量を求めた。
ウトロ地区には戦時中、国策…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル