松浦和夫
滋賀県野洲市の栢木(かやき)進市長からパワーハラスメントを受けたとする職員の訴えを受け、事実関係を調べていた市の第三者委員会が30日、調査結果を公表した。第三者委は、栢木市長が職員と議論中、机にボールペンをたたきつけた行為などをパワハラと認めた。栢木市長は「一連の言動で市民の皆様や多くの方々にご迷惑、ご心配をおかけしたことをおわび申し上げる」とするコメントを出した。
第三者委は、栢木市長が昨年5月、机にボールペンをたたきつけた行為のほか、職員らに「3日話しても同じや」と発言した▽市議会の一般質問終了後、議場で職員に対し「ええかげんにせえよ」「ちゃんと言えよ」などと叱責(しっせき)した――こともパワハラと認定。優越的な関係を背景に、業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動で、職員の勤務環境を害したと結論づけた。
再発防止策として、特別職と一般職の行為規範を定めることや、外部の相談窓口の設置なども提言した。パワハラを訴えた職員は「このことを教訓にして、市長を含めた市組織が、再びハラスメントが起こらない働きやすい職場になって欲しい」とのコメントを出した。(松浦和夫)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル