参院選の街頭演説中に安倍晋三元首相(67)が銃撃され、亡くなるという事件から一夜が明けました。投開票日を翌日に控えた9日、与野党の幹部らは「暴力で民主主義は封殺できない」として、それぞれの形で選挙運動を続ける方針です。一方、警察は、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した山上徹也容疑者(41)の捜査を進めています。政治や捜査の動きを追います。
09:00
韓国・文在寅前大統領「悲痛な気持ち」
韓国の文在寅前大統領は9日午前、フェイスブックに、銃撃され死亡した安倍晋三元首相について「突然の悲報にとても残念で、悲痛な気持ちです」とつづった。安倍氏を日本で歴代最長の政権を担ったと評価し、「日本国民から多くの尊敬と愛情を受けた」とたたえた。
文氏は大統領時代に、首相だった安倍氏とともに、「韓日関係の発展と北東アジアの平和、繁栄のため、20回以上の会談や電話協議を通じて、多くの対話を交わし、一緒に努力を傾けた」と言及。「冥福をお祈りし、ご家族や日本国民に深い哀悼とお悔やみの気持ちを伝えます」と示した。
09:00
左肩から銃弾、左鎖骨下動脈を傷つける 司法解剖
奈良県警が安倍晋三元首相の司法解剖結果を県警本部で発表した。
奈良県立医科大での司法解剖は、8日午後10時40分から9日午前5時10分まで実施されたという。
致命傷になったのは1発の銃弾による傷で、死因は失血死だった。左肩から入った銃弾が左鎖骨下動脈を傷つけ、さらに右鎖骨下動脈を傷つけたという。
08:35(ワシントン8日19:35)
バイデン米大統領は8日午後(日本時間9日午前)、岸田文雄首相と電話で協議し、8日に死去した安倍晋三元首相への弔意を伝えた。ホワイトハウスによるとバイデン氏は「激しい怒りと悲しみ、深い哀悼の意」を表したという。
米側の発表によると、バイデン氏は電話協議で、安倍氏による「自由で開かれたインド太平洋」の構想や、日米豪印の「QUAD(クアッド)」の創設といった「永続的なレガシー(遺産)」の重要性にも言及した。その上で両首脳は、平和と民主主義を守る取り組みを続けるなかで、安倍氏のレガシーをどのように継続させるかについて議論したという。
バイデン氏は電話協議に先立ち、ワシントンの日本大使公邸を訪れ、「バイデン家と米国全土を代表して、安倍家と日本の人々への心からのお悔やみを伝えたい」と追悼の記帳をしたという。
08:00
死因は失血死 奈良県警が発表
奈良県警は9日午前8時、安倍晋三元首相の死因について、左上腕部の射創による左右鎖骨下動脈損傷にもとづく失血死と発表した。
05:55
遺体を乗せたとみられる車 病院を出発
安倍晋三元首相の遺体を乗せたとみられる車の列が9日午前5時55分ごろ、奈良県立医科大学付属病院を出発した。東京都内の自宅に向かうとみられる。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル