スープに溶かし込んだ覚醒剤を密輸しようとしたとして、東京税関は、イラン国籍の無職の男(35)=東京都板橋区=を関税法違反(密輸未遂)の疑いで東京地検に告発したと21日発表した。スープの見た目や臭いに異常はなく、発覚を免れる手法として同税関は警戒している。
発表によると、男は今年1月21日、缶詰12個に覚醒剤を溶かし込んだ野菜スープ計約5・6キロを入れ、トルコから航空便で日本に持ち込もうとした疑いがある。宛先は東京都中野区に住む日本人男性宅宛てだった。
違法薬物の輸出元として警戒していたトルコから送られたものだったため税関が検査したところ、梱包(こんぽう)していた箱に何らかの薬物が付着していたことが判明。専用の機械に通して調べるとスープから覚醒剤が見つかったため、中身をすり替えて荷物の行方を追ったところ、今回告発された男が受け取ったという。
男はその後、覚醒剤取締法違…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル