北村有樹子
京都・祇園祭で、後祭(あとまつり)の山鉾(やまほこ)巡行が24日に行われ、祇園囃子(ばやし)が響くなか、11の山鉾が都大路を進んだ。10番目には、196年ぶりに鷹山が本格復帰。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりとなった巡行には、17日の前祭と合わせて34基が参加し、江戸時代の姿を取り戻した。
巡行は午前9時半、慣例で順番が決まっている「くじ取らず」の橋弁慶山を先頭に烏丸御池を出発。最後尾の大船(おおふね)鉾まで、前祭(さきまつり)とは逆の時計回りに進んだ。河原町御池などの交差点では山鉾の向きを90度変える「辻回し」が披露され、沿道の見物客らからは大きな歓声が上がった。
鷹山は江戸後期の1826年、暴風雨で壊れ、翌年から巡行に参加しない「休み山」となっていた。(北村有樹子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル