体が思うように動かなくなったとき、人は何を感じるのだろう。そうした人々の「痛み」にまず向き合うのは、介護にあたるホームヘルパーだ。ヘルパーとして約20年働く向山久美さん(64)は、周りが「どうでもいい」と思いがちなことこそ、本人にとっては大切だと言う。その痛みがわかる「ヘルパーをなめるな」。
リレーおぴにおん 「痛みはどこから」
「腰痛はヘルパーの職業病」といわれます。私も痛くなります。でも車いすへの移乗などの身体介護にはコツがあり、利用者さんの体に密着して相手の力を上手に使うとうまくいく。学生時代に柔道を少しやって、先生からは「世界一弱い黒帯」と言われていますが、体の使い方は柔道に似ています。
訪問介護では、利用者さんの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル