安倍晋三元首相(67)が7月、奈良市での参院選の街頭演説中に銃で撃たれて殺害された事件で、山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が使ったのは、動画サイトを参考に作った手製の銃だった。銃の製造や所持は法で厳しく規制されるものの、ネットで製造法を学び、入手可能な材料で銃が自作できてしまう実態に注目が集まっている。
動画サイトで検索すると、銃の作り方の工程や構造を紹介する投稿がずらりと出てくる。火薬の調合を説明するものもある。
そのうちの一つで、ユーチューブに投稿された英語の動画は、火薬の製造に必要な材料と分量を示し、工程を5分ほどにまとめている。9年前の投稿以来、284万回再生された。
奈良県警によると、山上容疑者は銃を作る際、こうしたネット動画を参考にしていた。
銃愛好家のユーチューバーの男性(28)は、ライフルやショットガンの構造を伝える動画を投稿している。「免許試験で銃の構造は出題されるように、情報は基本的にオープン。工業系の技術や知識を悪用すれば、銃を作るヒントになり得てしまう。情報自体をどこまで取り締まるべきなのか」と話す。作り方の動画は投稿していないという。
ユーチューブは「銃火器に関…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル