ユーチューバーのように動画投稿を重ねる警察署長が、福岡県警に現れた。ちょっとこわもて。でも、カメラに向かう時はちゃめっけたっぷり。愛称は「しばけん署長」。県内にも例がない署員の動画制作チームが立ち上がり、ホームページへのアクセス数も急上昇中だ。
「けんちゃん」「たけちゃん」「戸畑の安全を」「守っていきましょう」。戸畑署の柴田建一署長が、北九州市戸畑区の武田信一区長とグータッチ。署交通課の山崎弘毅課長が構えるハンディーカメラに、そろってにっこり。5月下旬、戸畑区役所で交通安全教室を開いた際、ユーチューブ用に撮影した一コマだ。
動画制作のきっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大だった。人を集めた防犯対策の呼びかけや交通安全活動ができなくなった。柴田署長は、SNSでの情報発信を思いついた。
署のホームページに「署長の部屋」を立ち上げ、各課を訪問する「各課探訪」や「全交番ツアー」といった動画をアップした。
冒頭では、「私は戸畑警察署の柴田建一です。略して『しばけん署長』です」とあいさつ。署長が各課長に仕事を説明してもらうQ&A式の動画もあれば、署長が一人で体を張って説明するものもある。
たとえば「会計課編」では…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル