都会暮らしの猿・モンジロー君が、くらしの中の「なぜ?」を深掘りする「疑問解決モンジロー」シリーズ。夏はアイスがおいしいね。家に帰ってきたときやお風呂上がり……ついつい食べたくなっちゃうよ。ところで、この間おでかけしたときに、おしゃれなジェラート屋さんを見つけたんだ。濃厚な味わいで、夢中になって食べちゃった! でも、アイスクリームとジェラートって、なにが違うのかな?
日本の食品規格の分類では…
牛乳や砂糖などの材料をクリーム状に冷やし固めた冷たいお菓子、それがアイスクリーム。モンジローは、そう思っていた。
でも日本アイスクリーム協会の専務理事・石井克明さんに聞いたら、同じように見えてもアイスクリームには細かい種類があるんだって。ウキャ? どういうこと?
「乳固形分、乳脂肪分という、牛乳の成分を含む割合によって種類が分かれるんです」
割合が多い順に、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」。この基準は法令で定められている。ちなみに、季節によっても変わるけど、牛乳の乳固形分は約12%、乳脂肪分は約3~4%なんだって。
最も多く含む「アイスクリーム」は、こくがあってミルクの風味が豊かに感じられるそう。アイスミルクとラクトアイスには、植物油脂が使われることもある。
口に入れた時の冷たさの感じ方にも、違いがあると言われているんだって。乳脂肪分が多いと冷たさはゆるやかに感じて、植物油脂が多いと鋭く感じるらしいよ。おもしろいね。
アイスキャンディーやかき氷など、乳成分をほとんど含まないものは「氷菓」に分類される。スーパーなどで販売される包装したアイスには、この四つの分類が必ず表示されている。
でも、「ジェラート」っていう分類はないんだね。
ジェラートって、どんな意味? あらためて調べてみた。イタリア語では「凍った」という意味があって、アイスクリームだけでなく、シャーベットなども含めた氷菓子の総称でもあるんだって。
「ジェラートも、乳成分の割合によって四つの種類のいずれかに分類はできます」と石井さん。イタリアでは、乳脂肪分が5%前後で作られていることが多いのだそう。日本の規格だと、これはアイスミルクにあたるね。
ジェラート職人に聞く 「物作りのような楽しさ、自由さ」
ジェラートの職人さんはどう…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル