笠原雅俊、蜷川大介
高知県四万十市西土佐半家で25日午後6時半過ぎ、JR予土線の半家―江川崎間を走っていた窪川発宇和島行き普通列車(1両編成)が、線路上にあった落石と衝突し、脱線した。乗っていた運転士1人と客5人のうち、50代の男性客が手足に軽いけがをして病院に搬送された。
JR四国によると、石は40~50センチの大きさ。列車は時速70キロで走っており、運転士が約150メートル手前で線路上の落石を見つけて非常ブレーキをかけたが間に合わなかった。衝突した後、列車は車輪が脱線した状態で約65メートル動いて止まった。線路沿いに落石対策のワイヤーを張っていたが、すり抜けたとみられるという。
国土交通省運輸安全委員会は同日、鉄道事故調査官を現地に派遣した。事故の影響で、JR四国は28日まで窪川―江川崎間の終日運休を決めた。同日までバスによる代行輸送をする。
現場では、26日朝になっても脱線した車両が傾いたまま立ち往生していた。線路は四万十川沿いにあり、すぐ下を国道381号が走る。近くに住む男性は「昨夜は、救急車や消防車が駆けつけ大変な騒ぎだった。予土線は昔から、落石がたびたび起きていた。大きな事故にならなくてよかった」と話した。(笠原雅俊、蜷川大介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル