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ある朝の小さな出来事から、有賀薫さん(58)はスープ作りを始めました。
11年前の12月、クリスマスの翌朝。冷蔵庫を開けると、ごちそうに使い忘れていたマッシュルームがあり、タマネギと炒めスープにしました。味見をしたら、とても良い味。
「おいしいスープができたよ」。高校3年の息子に声をかけました。大学受験を控え、朝が弱くなかなか起きられなかったのに、この朝はその一言でふっと起きてきたのです。
ちょっと驚いて、次の日もス…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル