国際的なロボット競技会「FRC」に挑戦する中高生チーム「サクラテンペスタ」のメンバーは、ロボットやもの作りに元々興味がある人たちがほとんどだ。しかし、現高校2年の溝淵真奈さん(16)は当初、他の人ほど、興味はなかった。
小学6年から中学3年まで、家族の仕事の都合でアメリカに住み、現地の学校に通った。一つ年上のいとこが、サクラテンペスタでロボットの設計をしていると聞いたのは、その頃だ。送られてきた大会の映像では、大きなロボットがぶつかり合って試合をしていた。「いとこはすごいことをしている」。ぼんやり思っていた。
国際的なロボット競技会「FRC」で学べることは、ロボットづくりだけではありません。世界に挑む中高生チーム「サクラテンペスタ」の姿を4回に渡って伝えます。今回はその2回目です。
帰国後、何か新しいことを始めてみたいと思った時、浮かんだのがサクラテンペスタだった。ロボットやもの作りについて、知識も経験もない。でも、いとこに「英語が生きる活動もあるよ」と背中を押され、飛び込んだ。
FRCはルール説明も当日の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル