台風15号は、9日(月)3時前に神奈川県三浦半島付近を通過しました。
台風第15号は東京湾へ進み、千葉県などに上陸する見込みです。関東では朝にかけて猛烈な風が吹く見込みです。外出は危険です。厳重に警戒し安全確保に努めてください。
関東では過去に経験の無い勢力で接近中
もし非常に強い勢力のまま日本に上陸すると、昨年大阪などに大きな被害をもたらした台風21号以来となります。
1991年以降の統計では、非常に強い勢力で日本に上陸した台風は上記の2018年21号を含めて3つしかなく、この勢力の台風が関東に上陸するのは非常に珍しいこととなります。
2時55分現在、東京電力によると管内の約26万軒で停電が発生している状況です。台風の暴風による影響が大きいものとみれられます。
50m/s超の記録的な暴風のおそれ
このあとも台風はあまり勢力を落とすことなく、関東に接近・上陸するので、猛烈な暴風が吹き荒れるおそれがあります。東京湾や湾岸エリア周辺を中心に記録的な暴風となる見込みです。
すでに9日(月)朝は運転見合わせを決めている路線もあり、交通機関にも大きな影響が出てしまいそうです。
瞬間的には広い範囲で30m/s以上、房総半島や三浦半島は40m/s、場所によっては60m/sと停電や木が折れるなどの被害が出るような危険な暴風となります。停電への対策や、窓を守るために雨戸を閉めたり、割れてもガラスが飛び散らないようにテープで養生するなどの対策を行うようにしてください。
また、東京湾や相模湾周辺では、南側から風が吹きつけられるので、台風の接近時は高潮や高波にも警戒が必要です。
東北南部も荒天に厳重警戒
台風は深夜から9日(月)朝にかけて関東を通過した後、東北南部に接近します。福島県では早朝から、宮城県でも朝から雨風が強まり、大荒れの天気になるおそれがあります。道路の冠水、河川用水路の氾濫や土砂災害に厳重な警戒が必要です。
暴風が吹き荒れてプレハブなどの建築物が損壊、倒壊するおそれがあります。飛来物や倒木に伴う停電の発生にも警戒が必要です。交通機関に大きな影響が出るおそれもあるので、荒天の間は急ぎでない外出を極力控えるようにしてください。台風による荒天は昼過ぎまで続く見込みです。
沿岸の満潮時刻は、仙台新港(14:22)や相馬(14:32)で、台風の接近時刻が重なって高潮が発生する可能性もあります。低地での浸水に警戒が必要です。沿岸は高波で危険ですので、近づかないようにしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風15号の名前「ファクサイ(Faxai)」は、ラオスが提案した名称で、女性の名前が由来です。
ウェザーニュース
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