福島県飯舘村の特定復興再生拠点(復興拠点)で23日、来春の避難指示解除に向けた準備宿泊ができるようになった。復興拠点がある6町村で準備宿泊は最後になったが、この日は宿泊する住民は現れなかった。家屋のほとんどが解体されたため、帰る場所がないという事情もある。
飯舘村の南端、長泥地区。東京電力福島第一原発事故で帰還困難区域に指定された。準備宿泊が始まった23日も、長泥に続く国道や県道には「帰還困難区域につき通行止め」の看板やバリケードが残っていた。
村によると、地区内で除染などが続いているため、「安全上の観点」から5カ所あるバリケードは当面撤去しないという。
長泥の復興拠点には63世帯200人(8月1日時点)が住民登録している。来年春には避難指示の解除が予定されているが、解体せず家屋が残るのはわずか10戸だ。
6月に避難指示が解除された…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル