偽造した在留カードを外国人ブローカーに提供したなどとして、警視庁と兵庫県警などが日本人と中国籍の20~30代の男女計6人を出入国管理法違反の疑いで逮捕したことが、捜査関係者への取材でわかった。6人が拠点としていた千葉県内の住宅からは、100枚以上の偽造カードが見つかったという。
捜査関係者によると、6人は共謀して今年1月、偽造した在留カード数枚を外国人のブローカーに提供した疑いがある。また、6人のうち日本人と中国人の男の計3人は9月上旬、千葉県旭市内の住宅で、パソコンやプリンターを使って偽の在留カード約40枚を製造した疑いも持たれている。
同庁などは、一部の容疑者の供述などから、6人がブローカーを介し、偽造した在留カードを1枚数千円以上でベトナム人や中国人らに販売していたとみている。拠点とされる住宅からは、印字前のプラスチックカード数千枚やカードの表面に貼るホログラムシール数百枚なども押収した。
田園地帯で異変、「家の中で何が」
今回の事件で警視庁と兵庫県警が偽造在留カードの「製造拠点」とみて家宅捜索したのは、九十九里浜の東端、千葉県旭市にある築20年弱の2階建て住宅だった。のどかな田園地帯の中にあるが、周辺住民は2年ほど前から「異変」を感じ取っていた。
関係者によると、この住宅は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル