本間ほのみ
上野動物園(東京都台東区)は4日、昨年6月に生まれた双子のジャイアントパンダについて、抽選なしでの公開を始めた。1月の初公開後、コロナ禍での閉園を経た再公開以降も抽選制が続いていた。ファンは朝から行列を作り、最大で60分待ちとなった。
双子のシャオシャオとレイレイ、母親のシンシンが公開されたのは午前10時で、すでに350人が並んでいた。スムーズな観覧のため、3頭が過ごす室内展示室の前の観覧は約1分間に限られた。ファンたちは時間の許す限り、タケを食べたり、寝転がったりする双子の様子を楽しんだ。
江戸川区の小栗いおさん(34)と息子の岳(がく)君(2)は双子を初めて見た。これまで抽選に申し込んできたが当選しなかったという。小栗さんは「ふわふわで可愛かった。貴重な子どものパンダを見られてよかった」。岳君はパンダ好きで、食い入るように見ていたという。小栗さんが「会えて良かったね」と話しかけると、「はい!」とうなずいていた。
双子は4日以降、通常午前10時~午後4時に公開され、自由に観覧できる。園は28日、中国から初めてパンダ2頭を迎えてから50周年を迎える。(本間ほのみ)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル