覚醒剤取締法違反(密輸、使用)などの罪に問われた経済産業省元課長補佐の西田哲也被告(28)に対し、東京地裁(三浦隆昭裁判長)は10日、懲役3年執行猶予5年(求刑・懲役3年6カ月)の判決を言い渡した。
判決は「依存性は高く刑事責任は重い」としつつ、「仕事の影響でうつ病となり、治療を受けるなかでより強い効き目を求めて覚醒剤に手を出した」という西田被告の供述を踏まえ、「単なる快楽目的とは異なる」と指摘。すでに懲戒免職処分を受けたことも考慮して、執行猶予が相当だとした。
判決によると、西田被告は今年4月、覚醒剤約20グラムを隠した国際スピード郵便物1個を米国から取り寄せようとしたほか、東京都内の自宅で覚醒剤を使った。スピード郵便物は東京の税関検査で見つかった。(阿部峻介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル