アニメ制作会社・京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)で起きた放火殺人事件を受けて、京都市消防局は放火など想定外の火災に備えて避難行動などの対応指針を策定する方針を固めた。今後、生存者から実際の避難方法などを聞きとりながら、今年度中にとりまとめる。
指針は会社や商業施設などの事業所向けで、放火や工場爆発など大規模で避難行動や避難誘導が困難と思われる火災を想定。市消防局によると、これまで失火など通常の火災を想定した行動はまとめられていたが、事件を受けて「想定外の事態への対応を見直す必要があった」としている。
事件当時、建物内にいた70人の社員のうち2階から飛び降りるなどして半数に当たる35人が生存した。指針にはそうした生存者から聞き取った実際の避難行動なども反映させるという。
市消防局の担当者は、「生存者の体調や心理的な負担に配慮したうえで聞き取った内容をしっかりと検証し、命を守る取り組みとして示したい」としている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース