和牛のオリンピックとも呼ばれる品評会「全国和牛能力共進会(全共)」は9日、鹿児島県の会場で4日目の審査があり、全9出品区の成績が出そろった。鹿児島県が最多の計6区で1位を獲得し、宮崎県(同2区)、大分県(同1区)と続いた。
鹿児島県が1位になったのは、複数の牛の姿を競うとともに、別会場で審査した枝肉の肉質も合わせて評価する「花の6区」と言われる「総合評価群」など。
枝肉を評価する「肉牛(にくぎゅう)の部」の中で、消費者の嗜好(しこう)の多様化を受けて新設された注目の7区「脂肪の質評価群」では、宮崎県(出品者・佐藤孝輔さん、馬場牧場、神田譲市さん)が1位に。
馬場牧場の馬場幸成さん(68)は「宮崎牛のおいしさを裏付けることができた。これで、『日本一うまい』と売り出していける」と喜んだ。
大会には過去最多の41道府県から約440頭が出品された。最終日の10日は、「種牛(しゅぎゅう)の部」と「肉牛の部」の2部門からそれぞれ最高賞の「内閣総理大臣賞」が1県ずつ決定する。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル