【動画】台風15号の通過からまる2日たっても、千葉県では事態が収束するめどがたっていない=西村正志撮影
台風15号の影響で千葉県を中心に続いている停電について、東京電力パワーグリッドは11日夕、全面復旧は13日以降になる見通しを明らかにした。
同社によると、11日午前8時時点で約47万戸が停電していたが、神奈川、静岡の両県では停電が解消。11日午後11時現在、千葉県と東京都の島嶼(とうしょ)部の約38万戸が停電している。台風による同社管内の停電では「規模、期間ともに過去最大級」としている。
千葉県の復旧は、千葉市周辺で12日中、それ以外のエリアで13日以降になる見通し。10日夜の時点では11日中にすべて復旧させる見通しを示していたが、設備・施設に想定を超える被害が確認され、山間部での作業が難航するなどしているという。会見した塩川和幸・技監は「想定が甘かったことは反省している」と述べる一方、「全面復旧は(きょうから)1週間、10日かかることはない」と語った。
復旧の見通しは東電のホームページやツイッターで順次公表するとしている。(兼田徳幸)
電話・ネット「不通状態」
NTT東日本によると、千葉県内は11日午前7時現在で、固定電話約10万回線、インターネット約7万回線が「不通状態」だという。
携帯電話も、千葉県の南房総市や市原市、千葉市の一部などを中心に、つながりにくい状態が続いている。NTTドコモでは3都県の47市町村(11日午後6時現在)、KDDI(au)は、4都県の40市町(同日午後4時現在)、ソフトバンクは2県の26市町(同日午後5時現在)で、一部通信に障害が起きているという。
各社とも応急処置として、移動式の基地局車や電源車を活用するなどしているが、今後の見通しについて、NTTドコモの広報担当者は「停電の復旧状況次第」としている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル