高浜行人
新型コロナウイルスの影響で献血協力者が減る中、東京都千代田区丸の内2丁目の明治安田生命本社ビルで19日、会場を設けて献血を募る「団体献血」があった。同ビルで働く人ら207人が参加した。
日本赤十字社によると、献血は長期保存ができないため常に一定量が必要になる。だが、企業が在宅勤務になるなどして、コロナ禍の最初の2年間で都内では団体献血約600回が中止になった。最近は実施できるケースが多いものの、在宅勤務の定着で1回あたりの人数が減り、思うように集まらない状況が続く。9月には約2300人分の赤血球が不足したという。
この日の団体献血は、日本赤十字社と明治安田生命が4月にパートナーシップ協定を締結した支援事業の一環で、多くの人が仕事の合間に訪れた。職場で誘われて数年ぶりに献血したという同社員の川越汐美さん(35)は、「普段の生活ではなかなかタイミングがないので、役に立てるいい機会になった」と話した。
同社は来年3月までに、全国の支社でビラ配りなど献血の普及啓発活動を計300回行うという。(高浜行人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル