JR鎌倉駅にほど近い路地裏に、夜になると小さな明かりがともる。
最近できた「スナック」だ。他とちょっと異なるのは、マスターやママが固定ではないこと。市民らが交代で務めている。
10月中旬のある夜。午後7時の開店後間もなく、神奈川県鎌倉市の隣の逗子市から来たという男性客がカウンターに座った。
「初めて来たけど、隠れ家感があっていいよね。いろんな人と語り合いたいよね」
その言葉に「それ、いいですね」とママの小南(こみなみ)真理子さん(44)がうなずく。
マスターの伊藤賢一さん(56)は「先週女性客が1人、開店から閉店までずっといたんだけど、隣に座るお客さんがどんどん代わってずっと話をしてた。これがスナックだよね」。伊藤さんは鎌倉市内でコワーキングスペースを運営する自営業者で、小南さんは伊藤さんに誘われて始めた。
昼は食堂、夜になると「談話室」に
店名は「まちのスナック」…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル