音を合わせ、心を一つに、吹奏楽の大海原にこぎ出した――。22日、名古屋国際会議場(名古屋市)で開かれた全日本吹奏楽コンクール中学の部は、後半も15校の熱い演奏が続いた。緊張から解き放たれたばかりの部長らに話を聞いた。
三島東中「一番きれいなハーモニー」
埼玉県朝霞市立朝霞一の代表で大橋瑞嘉(みずか)さん(3年)は「自由曲の『サロメ』は僕たち中学生には難しい曲だけど、妖艶(ようえん)さも含めて大人の雰囲気が出るようにがんばってきた。本番は全員が欠けることなくステージに立つことができてうれしかった」と話した。
長野市立裾花の部長の小林紋寧(あやね)さん(3年)は観客の拍手を聞き、感極まって泣いてしまった。「思ったよりホールが大きく、音もよく響いてびっくりしたけど、楽しく演奏できました」
愛媛県四国中央市立三島東の部長、大和田陽愛(ひめ)さん(3年)は「県大会、支部大会、全国大会と3回演奏したなかで、一番きれいなハーモニー。みんなが納得できる演奏だったと思う」と話す。指揮者の橋詰義久先生は来春、定年退職する。「これまでたくさん怒られたけど、先生を喜ばせられる演奏ができてうれしい」
この記事では、中学校の部後半の部に出場したすべての学校のコメントをまとめました。コンクール直後の熱いコメントが集まりました。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル