第75回全日本合唱コンクール(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)の高校部門が29日、青森市のリンクステーションホール青森であり、都勢はAグループ(6~32人)の府中西と、Bグループ(33人以上)の豊島岡女子学園がともに銀賞を受けた。
8年ぶりに出場した府中西は全団体の最初に登場し、課題曲の他に自由曲で「ピアノ」(三善晃作曲)と「祝福」(木下牧子作曲)を歌った。「バスパートの低音が生きる」と考えて選んだという。合唱部部長の東(あずま)伸作さん(2年)は「1番は緊張したけど、伸びやかでほがらかに演奏できた。コロナ禍でも希望や幸せを届けたいと全力を出し切りました」と話した。豊島岡女子学園は自由曲で「透明の詩」(土田豊貴作曲)を奏でた。
全日本合唱コンクールは全部門を有料でライブ配信する。詳細は特設サイト(http://t.asahi.com/clive)で。(武田遼)
合唱を続けて手に入れた視点
静寂に包まれた教室で、全員が一心不乱に一点を見つめている。目にもとまらない速さで手元の針を進め、長さ1メートルの木綿のさらし布に赤い糸が縫い込まれる。毎朝5分、豊島岡女子学園(東京都豊島区)の全校生徒が取り組む「運針」だ。
「心が落ち着き、集中力がつ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル