10年の時を経て、北海道内最古のパイプオルガンの響きがよみがえった――。札幌市の北星学園大で半世紀近く活躍し、惜しまれながら引退した音色が戻ってきた。復活後は北星学園女子中学高校で礼拝やイベントに使われ、学園生活に華を添えている。
独社製のオルガンは、1965年に世界的なオルガン建造家、辻宏により組み立てられ、北星学園大に設置された。道内で最も古いもののひとつ。同大のチャペルで47年間、日々の礼拝などで演奏されていた。
2012年の北星学園大開学50周年を機に、現役を引退。東京のオルガン業者の元で大切に保管されていたが、学園内の惜しむ声に押されるように、今年8月に10年ぶりに札幌に戻った。現在は北星学園女子中学高校のエバンスホールに置かれている。
素朴な音色は学外の多くの人々も魅了した。
その一人がパリ在住の哲学者…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル