名古屋市中川区の西部児童相談所で7日夜、一時保護されていた市内の無職女性(15)が窓から転落し、8日未明に死亡した。橋本好司所長は同日会見し、「子どもの命や安全を守る児相として大変重く受け止めている」と述べ、検証と対策を進めるとした。
市によると、女性は7日午後10時10分ごろ、警察官に付き添われて児相に到着。直後に「トイレに行きたい」と話し、男性職員が3階建ての建物の3階にあるトイレに連れて行った。数分経っても出てこなかったため、女性職員がトイレを確認すると、個室の内外に面した窓(縦145センチ、横77センチ)が開いていて、約10メートル下の駐車場に女性が倒れていたという。
西部児相では、一時保護した子どもが生活するスペースや一部の面接室の窓には全開しないストッパーや音が鳴るセンサーを設置しているが、3階のトイレにはないという。
女性は家庭内トラブルで3月、児相が一時保護。9月に解除され、施設に入所した。今月3日に保護者が自宅に引き取ったが、翌日行方が分からなくなり、行方不明届が出されていた。7日夕、愛知県内で県警が保護し、西部児相に引き渡した。市は「(保護者が引き取る際にも)面接したが、自宅にいたくないという話はなかった」としている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル