所得の低いひとり親に支給される児童扶養手当。その審査を巡り、交際相手や妊娠の有無を窓口や文書で確認する一部の自治体の対応に疑問の声が上がっています。不正受給を防ぐためといいますが、プライバシーの侵害は許されるのか。識者の見方も交えて考えます。(山内深紗子、伊藤舞虹)
「低収入を指摘され、援助してくれる男性がいるのではと聞かれた」「交際相手と結婚するか別れるか1週間以内に決めろと言われた」
児童扶養手当について、昨夏から自治体の対応を調査する武蔵大の千田有紀教授(社会学)のもとには、これまでに100件を超える女性からの相談が寄せられた。ほぼ全員が「税金をもらっている立場で言いづらいのですが」と前置きしながらだったという。
児童扶養手当は、ひとり親を支…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル