「隣の研究室で何をしているのかも知らない」とも言われる縦割り社会の大学文化に風を通そうと、熊本大の若手研究者らが研究分野を超えた交流を続けている。オンラインを中心に活動していたが、10月、研究内容を1枚にまとめ、その前で意見を交わすポスター展を初めて開いた。盛り上がりを受け、今後も続ける予定だ。
ポスター展を開いたのは文理を問わず集まった約80人でつくるグループ「Kumadai―Hub」。メンバーの呼びかけに応え、ポスター展には研究者のほか、学生や研究を支える技術職、大学職員など80人余りが参加。がんから交通、AIと考古学のコラボに至るまで、多様なテーマについてまとめられたポスターを前に、研究内容やお互いの関心分野について質問しあい、盛り上がった。
同じ空間で顔を合わせることで、違う専門同士でも議論が広がった。「顔を知っている関係であれば、いざというときに連絡しやすい」とメンバーは口をそろえる。
「常識組み合わせ、新しい発見」
グループは2019年末に生…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル