台風15号で被害に見舞われた千葉県で、屋根の補修や雨に備えてブルーシートを張る作業中の転落事故が相次いでいる。県内の消防などへの取材によると、16日午前までで少なくとも15市町で計35件に上る。君津市では屋根を補修中の男性(当時61)が死亡した。
県警によると、君津市の男性は10日、屋根に上ろうとしたところ、脚立ごと倒れたとみられる。壊れた屋根をブルーシートで覆う作業中だったという。
千葉市緑区の男性(51)は15日朝、台風で壊れた自宅の屋根を補修用のシートで覆っていたところ、屋根が抜けて約3メートルの高さから転落。救急搬送された。家族によると、あばらと腰の骨にひびが入った。
男性が両親と暮らす自宅は築45年。暴風雨で、母屋と倉庫をつなぐトタン屋根がめくれ上がった。15日夜は雨の予報だった。同日朝から1人で屋根に上がり、作業をしていたところ、突然屋根が抜けたという。
男性の母親は取材に「停電が続き、頼れる人手もなく、息子にお願いするしかなかった。業者にお願いするには時間がかかる」と嘆いた。
このほかに千葉市中央区では1…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル