東京都立大南大沢キャンパス(八王子市)で先月29日に襲われ、重傷を負った宮台真司さん(63)が7日退院した。知人でビデオジャーナリストの神保哲生さん(61)が運営するインターネット放送局に出演し、「深刻な肉体的ダメージを受けているが、驚くほどの速度で回復して退院させていただいた」と話した。
宮台さんは、事件について「驚天動地の事態だった」とする一方、これまでも脅迫の手紙や殺害予告を受けてきた経緯から「不思議なことが起こったという風には全く理解していない」と話した。その上で自身がこれまで発信してきた言葉や表現が人々にどういう印象を与えるかという点について「多角的な検証を行っている」とした。
宮台さんは事件当日から翌日にかけて計約6時間の手術を受けたといい、ニュースで報じられた「重傷だが命に別条はない」という言葉と、自身の状況のギャップに「衝撃を受けた」。医師らからは「無理に退院する必要はない」と言われたが、「早く家のご飯が食べたい、家族と一緒に食べたい」と思い、退院を決めたという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル