細沢礼輝
JR東日本は7日、渋谷駅の改良工事現場で、山手線外回り線路の切り替え作業を報道公開した。工事に伴い、外回り線の大崎―渋谷―池袋間は同日始発から運休し、運転再開は9日始発となる予定。工事後は1940年から利用されてきた外回り線ホームが廃止され、内回り線と同じホームで乗降できるようになる。
6日夜に始まった工事には約4千人が参加。7日は架線を西側に最大2・7メートル移動させた後、外回り線ホームの先端部を撤去したり、線路をずらしたりする作業が行われた。内回り線が営業運転を続ける中での作業のため重機は使えず、作業員らはバールをレールの下に差し込み、「よっこい、よっこい」というかけ声に合わせて、少しずつずらしていった。
9日始発から内外回りで一体化されるホームは、最大で幅約12メートルから約16メートルに拡大される。2階部分にあるホームの原宿側には、1階ハチ公改札へと下りる階段が新たに設けられるほか、15日には3階の中央改札に向かうエスカレーターと階段が使用できるようになる。
工事を担当するJR東日本建設工事部の芹沢卓哉マネージャーは「この日のために、何度もリハーサルを重ねて作業手順を確認してきた。無事に9日の始発を迎えたい」と話した。
渋谷駅では、周辺の再開発に伴い2015年から大規模な改良工事が行われ、埼京線ホームを山手線ホームの隣に移す工事などが行われてきた。最終的な完成は27年度となる見込み。(細沢礼輝)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル