大型で強い台風17号は21日、勢力を維持しながら東シナ海を北上した。22日に九州に最接近し、対馬海峡付近から日本海へ進む見通し。気象庁は土砂災害や河川の氾濫、低地の浸水への警戒を呼び掛けている。
気象庁によると、台風は21日午後6時現在、時速20キロで北へ進んだ。中心気圧は970ヘクトパスカル。最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心の南東側200キロ以内と北西側150キロ以内が風速25メートル以上の暴風域。
台風周辺の湿った空気が九州南部に流れ込んだ影響で、宮崎市付近では21日、レーダー解析で1時間に120ミリ以上の雨が降り、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表した。
22日夕までの24時間予想雨量は、宮崎400ミリ▽大分300ミリ▽長崎250ミリ▽佐賀、熊本、鹿児島200ミリ▽福岡150ミリ。最大風速(最大瞬間風速)は長崎30メートル(45メートル)▽福岡、佐賀、熊本、鹿児島県25メートル(35メートル)。
台風の接近に伴い、JR九州は鹿児島、宮崎両県内などで22日の在来線の一部運休や減便を決定。航空各社も九州発着の一部を欠航することを決めた。(御厨尚陽)
西日本新聞社
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