経済産業省は「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を改訂し、分野ごとに掲げる目標の達成に向けて具体的な技術開発事項を定める「水素・燃料電池戦略技術開発戦略」を策定した(18日発表)。
経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2019年6月に「水素・燃料電池プロジェクト評価・課題共有ウィーク」を開催し、NEDOが実施する研究開発事業の評価、ユーザー側のニーズ提示、新たなシーズを発掘するなど、産学官全体に渡る技術開発の活性化に向けた議論した。これを通して洗い出した水素・燃料電池分野での技術開発の課題を踏まえ、水素・燃料電池戦略協議会が重点的に取り組むべき技術開発事項を定めた「水素・燃料電池技術開発戦略」を策定した。
水素・燃料電池技術開発戦略では、水素社会の実現に向け、重点的に取り組む技術開として「燃料電池」「水素サプライチェーン」「水電解・その他」の3分野、「車載用燃料電池」「水素ステーション」「輸送・貯蔵技術」「水電解技術」など10項目を特定した。
その上で「抜本的な低白金化や非白金触媒の開発」「水素ステーションの整備・運営コストを低減できる画期的な充填プロトコルの開発」など、技術開発事項を設定した。また、プロジェクト評価、ニーズ情報とシーズ情報のマッチング、諸外国との連携強化に継続して取り組んでいくことを掲げる。
今後、戦略に基づいて水素・燃料電池戦略ロードマップで掲げる目標の達成に向けて、技術開発を推進していく。
《レスポンス レスポンス編集部》
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