愛知県日進市の「いちご園ブルーノ」を経営する青山直樹さん(47)が、県の品評会で最高賞に選ばれた。イチゴ栽培を始めて7年。甘くて、付加価値の高いイチゴづくりをどう成功させたのか――。
日進市役所に近い「いちご園ブルーノ」。ハウス内は高設栽培の棚が整然と並ぶ。「完熟を摘み取ってそのまま食べると、甘さがわかる。ほかの農園と違い、練乳がけは勧めない」と青山さんはいう。
設楽町でオートキャンプ場を経営する青山さんが、地元・日進市で農業を始めたのは10年ほど前のこと。最初はコメづくりをしたが、オートキャンプ場のシーズンオフに取り組める作物としてイチゴに着目した。
7年前から栽培に取りかかり、現在は市内2カ所の栽培ハウス(計45アール)で「よつぼし」「紅ほっぺ」の2品種をイチゴ狩り用に育てている。
イチゴ栽培の素人だった青山さんがたどりついた結論は、「従来の教科書通りの育て方をしないこと」でした。甘くて品質の高いイチゴをつくるには、適度なストレスを与えて、ゆっくりと成長させることだ大事だといいます。
知人の滋賀県のイチゴ農家を「師匠」に栽培理論から実践まで指導を受けた。栽培の経験は少ないが、品質の評価は高い。昨年12月の「県農林畜産物品評会」で最高賞の農林水産大臣賞と、熱田神宮宮司賞をダブル受賞した。「経営の選択として、品質を優先したことが成功につながった」
栽培のコツについては「企業…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル