宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、探査機「はやぶさ2」から小惑星「リュウグウ」へ、小型探査ロボットを10月3日に投下させると発表した。これがリュウグウでの最後の探査となる。その後は地球への帰還に向けた準備が本格化し、年末にリュウグウを出発して帰途につく。
小型探査ロボとしては、昨秋に計3台が投下され、リュウグウの地表を詳しく撮影することに成功している。4台目の着陸に挑むのは、国内の5大学が開発した小型ロボット「ミネルバ2―2」。来月に高度1キロから分離し、リュウグウの周りをゆっくりと8周しながら落下する。その様子を観察することで、いびつな形をしているリュウグウの重力がどうなっているのかを詳しく調べる予定だ。
ロボはもともと、地表を移動して撮影するのが目的だった。しかし、内部のデータを処理できない不具合が発覚。地表での移動や撮影を断念してリュウグウの重力調査に目的を変更した。開発をとりまとめた東北大の吉田和哉教授は「当初の探査ができなくなるのは残念だが、何らかの成果を上げたい」と話している。
■1年かけ帰還、カプセルだけ再…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル