過去に例のない変わった形の銅鏡と巨大な鉄剣が、奈良市の古墳で見つかりました。その特徴や、そもそもどんな古墳なのか解説します。
Q 奈良市の古墳(こふん)で大きな発見があったの?
A 富雄丸山(とみおまるやま)古墳(4世紀後半)から日本最大の鉄剣(てっけん)と銅鏡が見つかった。全長237センチの鉄剣と、盾(たて)の形をした全長64センチ、幅(はば)31センチの銅鏡だよ。
Q どんな特徴(とくちょう)?
A 鉄剣は左右にうねるように曲がる「蛇行(だこう)剣」で、完全な形での出土としては過去最大なんだ。武器としては大きすぎるので、邪悪(じゃあく)なものを退けるため祭事で使われたようだ。銅鏡は初めて見つかった形だけど、国内で作られた盾や大型の銅鏡とよく似た模様があった。どちらも多くの考古学者が「古墳時代の金属工芸品の最高傑作(けっさく)」と評価しているよ。
Q そもそも、どんな古墳なの?
A 直径約109メートルの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル