東京都八王子市で2018年、市立中学2年の永石陽菜さん(当時13)が自殺した問題で、学校事故の災害給付制度を管轄する日本スポーツ振興センターが、「学校の管理下で行われた『いじめ』を確認できない」などとして、死亡見舞金と医療費を不支給としたことが、遺族らへの取材で分かった。遺族側は内容を不服とし、法的措置も含めて対応を検討するという。
遺族や代理人弁護士によると、不支給の決定通知は8日付。理由について、通知は「いじめはSNS上のみで行われて」いたと説明。八王子市教委にその日時などについての見解を求めたところ、詳しい日時は「不明」などとの回答があったとして、「学校の管理下で行われた事実が確認できなかった」とした。
またSNS上のメッセージをいじめと認識していなかったなどの学校側の対応について、市の調査委員会が「自殺の要因の一つとなったと考えられる」とした点についても、「体罰や教員による暴言などは見受けられなかった」として、給付の基準とされる体罰などと「同等のものと解することは困難」とした。
永石さんは1年生だった17…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル