現場へ! ハママツで生きる③
浜松市西区の静岡県セイブ自動車学校。毎週土曜日は、多くのブラジル人が免許を取得するための教習に訪れる。
教習指導員の森下マルセロ(52)も日系3世。教室をのぞくと、自動車の構造についての学科教習をポルトガル語で進めていた。ホワイトボードの文字をテキストに書き写す生徒たちは真剣だ。平日は仕事があるので、休日に詰め込むしかない。
「浜松では車なしの生活は難しいし、免許を取れば仕事の選択肢も増える。日本人と比べても必死で、試験で落ちれば文句を言われることもある」と森下は言う。
森下は1991年、妻と長男…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル