伝統の長良川の鵜飼(うか)いにちなみ、岐阜市の土産物で知られる和菓子「鮎(あゆ)菓子」の老舗が、変わり種の焼き菓子を発表した。鵜にのみ込まれるアユではなく、逆に鵜をのむさまをかたどった「下剋上(げこくじょう)鮎」だ。
玉井屋本舗(岐阜市)が12月、発売する。味は抹茶と黒糖。来年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」に向けた地元実行委員会の認定・紹介商品(185商品)の一つで、下克上はドラマの主人公・明智光秀にちなむ。
開発には、白木佑典さん(33)ら30代の有志3人が携わった。広告会社やゲーム業界で、デザイナーやコピーライターなどを務める。「鵜に呑(の)み込まれ続けて、早1300年。このままで良いのだろうか」――というのが開発のコンセプト。難関の受験、スポーツ選手が格上に挑むときの応援、同僚へのジョークを交えた昇進祝いなど、幅広いシーンで使ってほしいという。
「和菓子や日本文化を若年層に広げたい」と白木さん。下克上したアユをさらに食べれば「インスタ映え」も狙える、という。(高木文子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル