フィリピンなどを拠点として60億円以上の被害を出した特殊詐欺グループの幹部などとされる今村磨人(きよと)(38)と藤田聖也(としや)(38)の両容疑者について、警視庁は28日、日本国内の女性2人からキャッシュカードをだまし取ったとする窃盗の容疑で再逮捕し、発表した。2人は2月7日にフィリピンから移送され、別の被害者に対する同様の窃盗容疑で逮捕されていた。
捜査2課によると、今村、藤田両容疑者の再逮捕容疑は、2019年4~11月、警察官や金融庁職員を名乗って東京都の60代女性と埼玉県の80代女性にうその電話をかけ、キャッシュカード計8枚をだまし取った上で、そのカードから計約580万円を引き出したというもの。
今村容疑者はうその電話をかける「かけ子」のまとめ役、藤田容疑者はかけ子やカードを詐取する「受け子」役のリクルーターを統括する立場だったとみられている。
捜査2課は、この詐欺グループのトップとされる渡辺優樹容疑者(38)ら2人についても3月1日に再逮捕する方針を固めている。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル