大阪府警枚方署刑事課の40代男性巡査部長が出勤途中に飲酒運転で物損事故を起こしたとされる問題で、巡査部長は事故前夜、同僚らと飲食店2カ所でビール中ジョッキと焼酎の水割り計約25杯を飲んだと府警に説明していることがわかった。事故は飲酒から約5時間後とみられるが、現場に駆けつけた警察官らは酒の臭いに気づかなかったという。府警は巡査部長に懲戒処分を検討している。
府警によると、事故は2月23日午前5時過ぎ、大阪府高槻市大塚町3丁目の駐車場で発生。巡査部長が運転する乗用車がコンビニ前から発進する際、約40メートル先の隣の店舗脇のフェンスを突き破った。車の前部は側溝に落ち、巡査部長は後部座席のスライドドアから脱出したという。
巡査部長は約1時間半後に110番通報。高槻署員が駆けつけたが、マスクをつけた巡査部長の酒の臭いに気づかなかったという。巡査部長は職業を「会社員」と偽って説明していた。
出勤した巡査部長から報告を受けた上司は、職業を訂正するよう指示し、一緒に高槻署に向かったが、花粉症で鼻が利かず、高槻署員が取調室でようやく酒の臭いに気づいたという。午前10時前の時点で、呼気1リットルあたり0・25ミリグラムのアルコールが検出された。
巡査部長は府警に、22日の勤務後に同僚らと6人で飲みに行ったと説明。午後7時ごろから枚方市内の焼き鳥屋で中ジョッキ約10杯と焼酎の水割り5~6杯を飲み、3人になって大阪・ミナミのスナックに行き、焼酎の水割り約10杯を23日午前0時ごろまで飲んだと話しているという。
巡査部長はタクシーで高槻市内の自宅に帰った後、23日午前4時ごろに車で出勤。府警では原則、マイカー出勤は認められておらず、巡査部長も許可を得ていなかった。府警は、道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で調べている。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル