大阪府八尾市で1月、警察官が盗難車を運転する男に拳銃を発砲した事件で、大阪府警は2日、死亡した住居・職業不詳の石橋健太容疑者(当時41)を警察官らへの殺人未遂や覚醒剤取締法違反(所持)など計13の容疑で、容疑者死亡のまま書類送検し、発表した。
府警の松島隆仁警務課長は「被疑者が死亡したことは残念であるが、警察官の拳銃の使用は適法かつ適正な職務執行であったと判断している」とコメントした。
捜査1課によると、石橋容疑者は1月13日午後1時20分ごろ、八尾市亀井町2丁目で盗難車を運転中、八尾署地域課の警察官2人に停止を求められたが、逃げようと車を急発進させ、車のドアに手をかけるなどしていた2人と前方のトラックを降りた50代男性を殺そうとした疑いなどがある。警察官2人はかかとの打撲など軽傷を負った。
府警によると、警察官2人はパトカーで巡回中、大阪市平野区で盗難届が出ていた車を発見。いったん見失った後、発砲現場付近で信号待ちをしているのを見つけたという。2人はパトカーから降り、容疑者の車の窓ガラスをたたくなどして止まるよう指示したが従わず、容疑者が急発進などを繰り返し、後ろのパトカーに車をぶつけたため、警告して発砲。2人は車の両側から2発ずつ発砲し、うち3発が容疑者にあたり、失血死した。
府警は、容疑者について、道路交通法違反(無免許運転)や、逃走時に最高時速を55キロ超えて車を運転したとする同法違反(速度超過)などの疑いでも送検した。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル